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おくればせながら先日東京工業大の大隅良典栄誉教授がノーベル医学生理学賞を受賞したことを知りました。細胞自身が不要なたんぱく質を分解するオートファジー(自食作用)の原因となる遺伝子を確定したということです。
このニュースを読んだときにすぐに考えたことは、ボディビルで行われている2時間おきの食事の是非でした。
ところで27日に51歳になりました。年をとるにつれいろいろガタがくるわけですが、その一つが通事の不調です。インターネットを調べたりして自分なりに得た対策は、午前中は排泄に専念すること。そのためには通常の朝ごはんは食べとらず、フルーツやイモ類だけ、そしてよく水を飲むこと。最近はネーブル1個だけ食べて済ませています。そうすると正午近くになると無性に腹がすくようになります。それでも調子が良いので結構続いています。
そうしている時に読んだのが上の記事です。一持的な飢餓状態が、普通の細胞に変性を引き起こし、不要なたんぱく質を利用するようになる自食作用を促すということです。子供の頃初めてこのことを知った時はもったいないなあと思ったものです。14歳になっても体重39キロしかなく、若年性ネフローゼにまでかかって体育に参加禁止になり、思い立ってボディビルを始めてからはこの自食作用を目の敵にしていました。なんせいくら食べても太らない体質なのに、せっかく体についた筋肉がただの栄養として消費されてしまうとか恐怖としかとらえられませんでしたから。
しかし今は考えを改めました。4年と3か月前の最後のコンテスト出場の準備では2時間おきに一日1.5キロの鶏肉や魚を詰め込んでいたこともしましたが、とても不健康な状態になっただけで散々でした。当日の出場体重は63.5kg、実は現在も全く同じ体重です。もちろんかなり筋肉が落ちているでしょうが、特にダイエットもせず、昼と夜の2回好きなものを食べています。
例えば肉食動物を考えてみると、毎日獲物が捕まえられるわけもなく、運よく仕留めた時もすぐに食べないとハイエナのような存在もいるわけで、とてもじゃあないけれど2時間おきにタンパク質を採らないといけないはずがないのですね。このような単純思考で生物の仕組みを語ることはできないということです。
生物の体は恒常性を保つことを基本としており、今回のノーベル賞の自食作用もその一つの仕組みです。2時間おきにタンパク質を採り続けていたら、不要物がどんどんたまっていくことが予想されます。要らないたんぱく質は癌やパーキンソン病につながったりするとのこと。たまに絶食することでこれを掃除する仕組みがあるならば、やはりそれをたまにやらないとその作用も弱まってくるはずですね。
体を鍛え、頭を使い、神経も使い、すべての生命の営みを続けることで恒常性を保っていくのが大切だと思います。1日のうちの午前中は軽い絶食状態にしておき通事を調節し、ひと月に1日は完璧に断食してもいいかもです。
実は1年前から草野球をはじめました。日曜の3時間だけの野球の練習でもう体中痛くなってしまい、トレーニングは週1回しかしていません。プロティン等サプリ類も一切使わず4年以上たちましたが50代としては絶好調ですね。ただ6月に1週間の間に3日試合に出場したことがあって、その時に本当にぼろぼろになって仕事に影響が出そうになったのでアミノ酸の使用を適宜再開することにしました。
ところで月曜日に上腕囲を計ってみようかとふと思い立ち、計ってみて驚愕。34cmしかありません。5cm以上減っていることになります。週1のトレーニングで腕は全く鍛えていなかったので当然でしょうか。早速火曜日に久しぶりに腕も鍛えました。2日後の筋肉痛のひどいことと言ったらなかったです。でも35.5cmに回復。今日木曜になって痛みもおさまりまた計ってみると35cm。この意気で40cmを目指してみましょうか。えへ。